江戸川乱歩×天願大介
métro第11回公演/旗揚げ10周年
陰獣 INTO THE DARKNESS
あの伝説の舞台が甦る
métro旗揚げ公演が十年の時を経て待望の再演
公演日程
2019/1/17(木)~20(日)
1月17日
(木)
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19:30
1月18日
(金)
14:00★
19:30
1月19日
(土)
13:00
18:00★
1月20日
(日)
12:00
17:00
  • 開場  開演の30分前
  • ★終演後、アフタートークイベントがあります。
  • アフタートークメンバー

    1月18日 (金)14時
    サヘル・ローズ
    いわいのふ健
    天願大介
    月船さらら
    司会:上谷忠

    1月19日 (土)18時
    久保井研
    若松力
    天願大介
    月船さらら
    司会:桑原茂夫
会場
赤坂RED/THEATER(http://www.red-theater.net/category/1310121.html)
東京都港区赤坂3-10-9 赤坂グランベルホテルB2F
東京メトロ「赤坂見附」駅10番出口から徒歩3分
東京メトロ「赤坂」駅2番出口から徒歩6分
出演者
サヘル・ローズ いわいのふ健 若松力 鴇巣直樹 久保井研  月船さらら(métro)
チケット情報
全席指定席 前売/当日5500円(税込)
学割 4000円(税込)
(取り扱いはジェイ・クリップのみ、公演当日受付にて学生証の提示をお願い致します。)
  • 一般前売開始日 2018/11/5(月)AM10:00~
■métroショップ(公式オンラインショップ)
https://onlinemetro.shop/
「〜12/31までの販売」
  • 「こちらでご購入いただくと優先的に良席をご案内します。ネットでご購入後、指定席番号つきの記念チケットを送り致します。(発送は11月以降)ご購入後の、変更およびキャンセルは、お受け致しかねますので予めご了承下さい。」
■カンフェティ
web: http://confetti-web.com/inju※PC、スマートフォン、携帯電話に対応しております
■チケットぴあ
(Pコード:489-622)
 https://t.pia.jp/pia/ticketInformation.do?eventCd=1844945
■ジェイ・クリップ
電話受付: 03-3352-1616(受付時間 平日10:00~19:00)
スタッフ
演出・台本 天願大介
原作 江戸川乱歩「陰獣」「化人幻戯」
舞台美術 加藤ちか
照明 沖野隆一(RYU CONNECTION)
音楽 めいなCo.
舞台監督 井村昴
音響 青蔭佳代(音スタ)
衣装 藤田友
ヘアメイク 松田蓉子
演出助手 猪俣健
舞台監督助手 影山翔一
宣伝写真 渞忠之
宣伝美術 EIGHT BRANDING DESIGN
宣伝動画 エロパンサー3世(noTOKYO)
宣伝ヘア 風見咲希
翻訳(イヤホンガイド・宣伝)小川まゆみ
声(イヤホンガイド)Allison

協力
(株)エクセリング 劇団唐組 (株)ヘリンボーン(株)アベベネクスト (有)ジェイ.クリップ (有)王様美術  鈴木功一郎 飯高淳一

制作
(有)ジェイ.クリップ

企画・製作
 métro

問い合わせ先
ジェイ.クリップ 03-3352-1616(平日10:00~19:00)
・江戸川 乱歩と『陰獣』『化人幻戯』
本格探偵小説でデビューした乱歩は、案に相違して、エログロ怪奇の大家として有名になってしまった。自己嫌悪とスランプに苦しんだ乱歩は、新聞連載の『一寸法師』の出来に絶望し、もう作家を廃業しようと放浪の旅へ出た。

しかし一年後の昭和三年、『陰獣』が「新青年」に三回にわたって掲載される。エログロに加えて重層的な心理描写と巧妙な謎解きが大評判になり、乱歩は見事復活したのだった。『陰獣』を乱歩の最高傑作と評する者も多く、乱歩自身、中短篇ならば「陰獣」が一番よいと語っている。

乱歩は、もう一度『陰獣』のような小説を書きたいと願い、何度も試みた。『化人幻戯』(昭和二十九年)はその一つだ。トリックに無理があるため評価の低い作品だが、大詰めで明智小五郎と対峙するヒロインの告白は、今読んでもゾッとする画期的なもので、江戸川乱歩が凡庸な作家でなかったことがよくわかる。

十年前、思い詰めた二人の女優がmétroを立ち上げた。
 その志に賛同し、作・演出で私も参加した。当然ヒロイン二人の台本でなければならず、綺麗ごとで終わっては彼女たちの評価が下がってしまう。
 旗揚げ作品の「陰獣」は、江戸川乱歩の「陰獣」と「化人幻戯」のヒロインを裏表に縫い合わせたもので、詳しい人はおわかりだろうが、これはちょっと考えられない組み合わせだ。しかし、このアクロバットは成功した。女優二人が危険な領域に踏み込んで火花を散らし、濃厚な舞台になった。そこからmétroが始まる。
 今思えばmétroの色合いもこの作品で決まったのだ。レトロ・モダン、エロ・グロ、アングラ好みにアクロバット趣向、「文学の芸能化」の萌芽さえ既に見える。今回、métroの原点である「陰獣」を十年ぶりに上演できることは大変嬉しい。
 陰獣とは内なる獣、人間の心の奥に棲む怪物のことをいう。この怪物は自他の運命を狂わせ、悲劇を招く。なのに人を強く惹きつける魔力がある。乱歩はやはり傑出した作家で、物語の強さも人間の暗部を見透す視線も、未だ古びていない。同時に「陰獣」は「表現する」ことを残酷に問う物語でもあって、乱歩がそうであったように私自身も無傷ではいられないのだ。
 女優の一人が引退してもmétroは続き、いつも金のない手作りの舞台だけど、それでも作品ごとに趣向を変えて勝負してきた。終わる度に傷だらけになり、生き残ったと感じる。これは悪くない。ギリギリの勝負がしたくて映画や演劇を作っているのだから。
 この十年で日本も世界も激変した。しかし我々も同じ場所に座っているわけではない。
 新しいキャスト、スタッフとともに、métro十年の闘いを経た、新しい「陰獣」をお見せしよう。
 諸君、今度の劇場は赤坂だ。
天願大介
métroとは
2008年、月船さららと出口結美子(引退)が旗揚げした演劇ユニット。毎回、一癖も二癖もある個性溢れる客演を招いて公演するスタイルを取っている。
固定のスタッフとしては、全作品の作・演出に映画界の鬼才、天願大介。
文芸作品から鮮烈なブラックユーモアの社会風刺作品などを発表し続けている。
・http://sarara.asia/metro.html
「チケットをご購入された外国人のお客様には、英語のイヤホンガイドを無料で貸し出しております。」
Free Audio Guide Rental (English) for Foreign Guests Who Purchase Tickets!
"métro" has been working hard so that foreign visitors who love theater may enjoy our performance despite the language barrier.
So an English audio guide system has been developed and is now available.

Please feel free to mail to booking@sarara.asia for reservations for both tickets and an English audio guide. Let us know your name, your phone number, the date you wish to watch the play and the number of tickets you need.
* We will reply to your mail with confirmation of your booking within 2 days.
In case there is no reply, please call us at 070-5575-9691.
(English-speaking operators available)
* Charge: Admission Fee ¥5,500 (w/tax) / Audio Guide Rental for Free!