métro「痴人の愛 ~IDIOTS~」

天願大介が谷崎潤一郎「痴人の愛」をベースに書き下ろし!

1924年(大正13年)に連載が開始され、大きなセンセーションを巻き起こした谷崎潤一郎「痴人の愛」。
その蠱惑的な「ナオミ」を天願大介が情感溢れる新しいヒロインとして昇華させる。
現代だからこその「耽美主義」。新しい概念の「ナオミズム」の誕生を見逃すな!

キャスト

métro第3弾の演目に「痴人の愛」を選んだとき大きな葛藤がありました。それは、この演目ならではの自分のポジション。役者として足腰を鍛える場としたいという気持ちと、製作サイドとして面白い企画でお客さんをワクワクさせたいという気持ち……。そして私は、今回は製作に没頭しようと決断しました。プロデューサーとして。役者として。大人の女性としても成長して、さらに成熟したmétroになるために。その分、月船は客演の池下重大さんとほぼ二人だけで芝居をすることになり、逃げ場のない過酷な現場となるでしょう。しかし、これも私たちmétroの新しいチャレンジです。そんな第3弾公演だからこそ……必ず満足していただける舞台をお届けします。

月船さらら

スケジュール

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アクセス

神楽坂 die pratze

地下鉄東西線「神楽坂」駅 1番出口より徒歩6分

〒162-0812 新宿区西五軒町2-12
TEL:03-3235-7990(オフィス)、03-3235-2248(ホール)

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「痴人の愛」舞台化にあたって      天願大介

「痴人の愛」と言えば、マゾヒズムや性描写、ナオミの悪女ぶりだけがクローズアップされる。大正十三年に書かれたときはセンセーショナルだったろうが(ナオミズムという言葉が流行した)、変態が解放された現在の目で見れば大したことはない。しかし、この小説は今読んでも十分面白い。全編に散りばめられたマゾヒストゆえの自虐的ユーモア、精神より肉体を重んじる見事なまでの潔さ、あらゆることを快楽にしてしまう圧倒的エネルギー、そしてナオミ。照射する光の角度や距離でナオミのシルエットは形を変える。光源を動かしていくと悪女ではないナオミが見えてきた……。演劇及び文学及び映画愛好家諸君、métro版ナオミに御期待あれ。再び神楽坂でお会いしましょう。

演出・台本 天願大介
原作 谷崎潤一郎「痴人の愛」
舞台監督 井村昂
舞台美術 加藤ちか
照明 沖野隆一(RYU CONNECTION)
音響 青蔭佳代(音スタ)
音楽 めいなCo.
演出助手 前田麻登
木村茂之
宣伝写真 moco
宣伝美術 上野はじめ
宣伝制作など 庄司信晴(PAL)
小林宗明(OHESO.COM)
制作協力 林みく(Karte)
プロデューサー 出口結美子
協力 株式会社PAL
株式会社CUBE
株式会社リコモーション
株式会社ABeBe
企画・製作 métro