「métro」舞台版「妹と油揚」

天願大介が、幻のデビュー作『妹と油揚』を自ら舞台化!

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1990年、天願大介は1本の自主製作映画を撮った。妖怪・イヅナと、近親相姦の関係の兄妹が絡み合うストーリーのカルトムービー『妹と油揚』。PFFアワード90で審査員特別賞・最優秀男優賞を受賞し、まさに映画監督・天願大介の人生の方向をも決定づけた知る人ぞ知る作品である。あれから約20年。あの幻の作品を天願大介自らリメイク。もちろん、同映画の最優秀男優賞・鴇巣直樹もイヅナ役として再登場! ホラー、エロス、シュール、そしてコメディー。さまざまな要素が渾然一体となった、誰も知らなかった世界が誕生する!

キャスト

寺十吾 写真

寺十吾

1964年12月11日生まれ。京都府出身。tsumazuki no ishi主宰。自劇団での演出・出演のかたわら、俳優として多くの舞台・映像作品にも出演し、その存在感ある演技が高い評価を集める。「くだんの件」(作・演出/天野天街)にて日本インターネット大賞最優秀男優賞受賞。主な出演作品「難民X」(作/スエヒロケイスケ)、「真夜中の弥次さん喜多さん」(作・演出/天野天街)、「PW」(演劇企画集団THE・ガジラ)、「赤色エレジー」(作/別役実、演出/ペーター・ゲズナー)などがある。
鴇巣直樹 写真

鴇巣直樹

1960年3月30日生まれ。東京都出身。本業はライター、エディター。1991年、天願大介のデビュー作『妹と油揚』に出演しPFF最優秀男優賞を受賞。その後も天願作品の『アジアンビート アイ・ラブ・ニッポン』『AIKI』『暗いところで待ち合わせ』『世界で一番美しい夜』などに出演。また、その他の出演作品に『11'09"01/セプテンバー11』(監督/今村昌平)、テレビドラマの「戦慄の旋律」「商社の赤い花」などがある。本舞台では、映画版『妹と油揚』でPFF最優秀男優賞を受賞した「イヅナ」役に再び挑む。
外波山文明 写真

外波山文明

1947年1月11日生まれ。長野県出身。1971年「はみだし劇場」旗揚げ。街頭芝居、シルクロード祭旅芝居、テント、野外公演など多数。中上健次と組んだ「かなかぬち」は山形月山・熊野本宮・横浜本牧などで公演して話題に。1985年から新宿花園神社にて野外・テント公演を続けている。1990年より椿組へ名称変更。「鴈・四谷怪談」(作/立松和平)、「お目出たい人」(作/水谷龍二)、「なつのしま、はるのうた」「20世紀少年少女唱歌集」(作/鄭義信)、「花火、舞い散る」(作/田村孝裕)ほか、映画、テレビ、声優としても活躍中。
若松武史写真

若松武史

1947年1月11日生まれ。長野県出身。1971年「はみだし劇場」旗揚げ。街頭芝居、シルクロード祭旅芝居、テント、野外公演など多数。中上健次と組んだ「かなかぬち」は山形月山・熊野本宮・横浜本牧などで公演して話題に。1985年から新宿花園神社にて野外・テント公演を続けている。1990年より椿組へ名称変更。「鴈・四谷怪談」(作/立松和平)、「お目出たい人」(作/水谷龍二)、「なつのしま、はるのうた」「20世紀少年少女唱歌集」(作/鄭義信)、「花火、舞い散る」(作/田村孝裕)ほか、映画、テレビ、声優としても活躍中。
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月船さらら

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出口結美子

スケジュール

スケジュール

赤いイズナのマーク終演後、ゲストを招いてトークイベントを開催!

トークイベントのゲストが決定しました!!

  • 2009年12月7日(月) 19:00
    丸山厚人さんトークイベント
  • 2009年12月10日(木) 19:00
    京極夏彦さんさんトークイベント

アクセス

SPACE雑遊

地下鉄都営新宿線・新宿三丁目駅C5出口目の前

東京都新宿区新宿3-8-8 新宿O・TビルB1F
TEL:090-8846-5379

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「妹と油揚」舞台化にあたって      天願大介

「妹と油揚」は古い日本家屋に私の好きな物をぶち込んだ闇鍋のような映画だった。それはそれで美味なものではあったが、ひょっとすると、もともと映画で狙っていたむずむずするような残尿感に、舞台でしか体験できない生々しいエロスを足したら、よりグレードアップした闇鍋が作れるのではないか? というわけで舞台化が決まったのである。悪意と怪異とエロスに妖怪とサウナを足し、八戸産の隠し味を加えて、美女と怪優たちをじっくり煮込んだ極上の闇鍋です。新宿の地下深くにお座敷を用意いたしました。どうぞ心ゆくまで御賞味ください。

てんがん・だいすけ    1959年12月14日生まれ。東京都出身。父は巨匠・今村昌平。1991年、初めて監督・脚本を手がけた『妹と油揚』でPFF審査員特別賞を受賞。同年『アジアン・ビート』で長篇監督デビューを果たし、1993年にはドキュメンタリー『無敵のハンディキャップ』を発表、国内外で大きな反響を呼ぶ。林海象監督、永瀬正敏主演『私立探偵濱マイクシリーズ』(1994~1996)、今村昌平監督作『うなぎ』(1997)、『カンゾー先生』(1998)、『赤い橋の下のぬるい水』(2001)の脚本に参加。三池崇史監督作『オーディション』(2000)や、米同時多発テロをテーマに世界の映画監督が短篇を競作した『セプテンバー11』(2002)の日本篇の脚本を担当した後、2002年、『AIKI』で原作・脚本・監督を務める。また、乙一の原作を映画化した『暗いところで待ち合わせ』(2006)では、大胆なサスペンスと繊細な描写で新境地を拓き、初の舞台演出作「スペインの芝居」(2007)でも、その演出力を高く評価される。『世界で一番美しい夜』(2008)では、かつてない壮大なファンタジーに挑んだ。2009年1月、métro旗揚げ公演「陰獣 INSIDE BEAST」を演出。そしてmétroの第2弾公演として、自らのデビュー作「妹と油揚」を舞台化。新たな天願ワールドを創出する。
演出・台本 天願大介
舞台監督 松石圭史
舞台美術 加藤ちか
照明 沖野隆一(RYU CONNECTION)
音響 青蔭佳代(音スタ)
音楽 めいなCo.
振付 石丸だいこ
演出助手 木村茂之
小松明人
宣伝写真 moco
宣伝美術 上野はじめ
宣伝制作など 庄司信晴(PAL)
小林宗明(PAL)
制作協力 佐藤史恵
協力 株式会社PAL、SPACE雑遊/太田篤哉、椿組、tsumazuki no ishi、HEAD OFFICE、吉祥寺SPACE Be、井村昂、笹目浩之、株式会社CUBE、小野事務所、株式会社ABeBe、ザズウ、有限会社ギルドB、株式会社リコモーション、新宿ゴールデン街「クラクラ」
企画・製作 métro